IT業界を専門とする転職エージェントも数多くある。この業界は人材の流動性が非常に高いゆえに、転職エージェントの需要は他の業界に比べても高くなっているのだ。
完全にIT業界にターゲットを絞っている場合は、アドバイザーの人たちも元々はこの世界の第一線で活躍するエンジニアだったというケースが少なくない。
実際に業界にいたことがあって様々な職場を転々とした経験があるなら、エージェント会社で働くのは悪いことではないはずである。業界経験が全くない人に比べると、アドバイザー適性は相当に高いと言えるのではないだろうか。自分の転職経験を顧客に対してアドバイスできるのは強みになる。
実際に働いていたなら、この世界の良い部分も悪い部分も大抵は把握できているだろう。そこから経験を伴った説得力のある話を顧客に対してすることができるのだ。また、専門的なことについてもアドバイスができる可能性がある。
最近は、元ITエンジニアだったという人がIT業界専門の転職エージェントで特に活躍している傾向にあるようだ。経験がないなら、いいアドバイスをすることが少々難しくなるからである。技術的な悩みについて相談されたときに、しっかりとした経験や知識がないと適切な答えを返すことは大変だろう。現場を退いてまだ日が浅い人か、よほど勉強をした人にしか答えられない質問も少なくないのだ。
そういった面から、緻密なアドバイスができることを武器にして、現場からアドバイザーへと転身をする人も近年は増えつつある。